簡潔版:スタートアップへのアドバイス (Sam Altman)

これはたくさんのものを抜いた、とても簡潔なサマリーです。長いバージョンはこちらから:  http://startupclass.samaltman.com

 

会社から始めるのではなく、アイディアから始めるべきです。単なるアイデアやプロジェクトの方が、元手が少なくてすみます。さらに、(アイデアから始めれば)突拍子もなく聞こえるけれど物凄いものになる可能性があるアイデアを、もっと前向きに楽しむことができます。起業する最善の方法は、おもしろいプロジェクトを作り上げることです。

その一方で、「会社」を持っていると、プレッシャーを感じアイディアに拙速にコミットしてしまいます。単なるプロジェクトであれば、もっと時間をかけて、取り組み甲斐があることを見つけることができます。これは重要です。スターアップが本当にうまくいったら、おそらく長年にわたって取り組むことになるからです。

チームに少なくとも1人、技術的な創業者がいるようにしましょう (つまり、その会社が作り上げようとするものが何であれ、それを作り上げることができる人のことです)。

一般的には、大きいけれども成長が遅い市場より、成長が速い市場を選ぶようにしましょう。特に、その市場が重要になると自分は信じているけれど、他の人は重要でないと片付けてしまうような、成長の速い市場です。

スタートアップの最善のアイデアは、よくないアイデアに思えるけれども実はいいアイデアだ、というものです。

人々が欲しがるものを作りましょう。この点をおさえれば、他のことはほとんど失敗しても大丈夫です。逆にこれができていなければ、他に助けになってくれるものは何もないでしょう。

「おもしろいプロジェクト」から「会社」モードに移行したら、決断力を持って迅速に行動しましょう。1週間にわたって決断しようと考える代わりに、1時間で結論を出し、次の1時間でやってしまおうと考えましょう。

手強くなりましょう。そしてタフに。前途は辛く、自分自身に疑問を抱くことが何度も何度もあります。

自身のプロダクトをユーザーの目に触れさせる方法を見つけましょう (これを読んでみてください。http://www.paulgraham.com/ds.html日本語訳))。

ユーザーが言うことに耳を傾け、プロダクトを改善し、また耳を傾けましょう。大好きになるユーザーが出てくるものを作り上げるまで、これをし続けましょう (Paul Buchheitはすばらしい考えをたくさん持っています。そのひとつが、多くのユーザーが好むものを作るより少数のユーザーが大好きになるものを作るほうがいい、というものです)。実際ユーザーがプロダクトを大好きかどうか、自分をごまかしてはいけません。

人々が大好きになるものを作り上げた、と確信するまでは、バーンレートは非常に低いままにしましょう。こうする最も簡単な方法は、雇用をゆっくりにすることです。

戦略を持ちましょう。持っていない人がほとんどです。戦略に対してどう実行しているか、時々考える時間を少し取りましょう。特に、いつの日か (Peter Thielが言う意味で) 独占が必要だということを覚えておきましょう。

資金を調達する前にこれを読んでみてください。http://paulgraham.com/fr.html日本語訳

自分が望むものを人に求められるようになりましょう。

自分についてマスコミが言うことは無視しましょう。特にお世辞の場合は。

起業から早い段階で売上をあげましょう。

できる限り最高の人物を雇いましょう。これには、どれだけ時間をかけても十分だということはないでしょう。従業員に株式をたくさん与え、非常に高い期待を持ちましょう。賢明で有能な人たちが、成功にとってとても重要です。これを読んでみてください。http://blog.samaltman.com/how-to-hire日本語訳

雇ってうまくいかなかったら、すぐに解雇しましょう。

好感を持てない人とは仕事をしないでください。従業員 (と共同創業者)、パートナー、投資家などのことです。

ユーザーの規模を拡大する方法を見つけましょう (我慢して、スケールとマーケティングがどう機能するかを学びましょう)。付随して言えば、現在は流行していますが、ユーザーを獲得するために生涯価値以上のお金を費やすのは好ましい戦略ではありません。

成長率にこだわり、決して止めてはいけません。企業は、CEOが評価することを作り上げるものです。「今、成長はあまり重視していない」と自分で思わず言っていたら、間違ったものに焦点を合わせている可能性を慎重によく考えましょう。また、虚栄の指標に騙されてはいけません。

結局のところ、企業はミッションを実現するために発展する必要があります。全員が、しかし中でも創業者が、並外れて打ち込むミッションです。「ミッションを求める者 vs お金目当ての者」というキャッチフレーズは、乱用されていますが本当のことです。

重要でないこと (つまり、プロダクトを作り上げること、ユーザーと話すこと、成長することなど以外のこと) で時間を無駄にしないでください。一般的に、スタートアップ運営についての映画に出てきそうな類のことは避けましょう。弁護士や会計士に会ったり、大きな会議にたくさん出かけたり、誰かとコーヒーを飲んだり、ミーティングにたくさん出たり、といったことです。Delaware C-Corp を作りましょう (Clerkyや他の有名なシリコンバレーの弁護士事務所を利用しましょう)。それからプロダクトの仕事に戻りましょう。

重要なことに真剣に焦点を合わせましょう。毎日、するべきことで最も重要なことを2、3個、見つけましょう。それに取り組み、気を散らせる他のことは無視しましょう。情け容赦なく実行するマシンとなりましょう。

必要なことをしましょう。言い訳を作ってはいけません。

人をうまく管理し活用できるようになりましょう。必ず、従業員が喜んでいるようにしましょう。これを見落としてはいけません。

すばらしいプロダクトを作り上げるのに加えて、本当に成功したいなら、すばらしい会社も築き上げなければなりません。そのため、考え方ややり方といったカルチャーについてよく考えましょう。

人間関係の重要性を甘くみてはいけません。

売却したいと確信するまで、買収への関心は無視しましょう。「相場チェック」はしないでください。この1つの間違いを避けることさえできていれば、きっと素晴らしいものになったであろう会社が星の数ほどあります。残念ながら、その星々はすべて死んでしまいました。

本当に懸命に働きましょう。これ以外の成功の秘密を誰もが欲しがります。もしそれが存在するのだとしたら、私にはまだ見つかっていません。

これを10年間、やり続けましょう。

 

著者紹介 (本記事投稿時の情報)

Sam Altman

Sam Altman は YC グループの社長です。彼は Loopt の共同創業者兼 CEO でした。Loopt は 2005 年に Y Combinator に投資され、2012 年に Green Dot に買収されました。Green Dot で彼は CTO を務め、現在は取締役です。Sam は Hydrazine Capital も創業しました。彼は Stanford でコンピュータサイエンスを学び、その間 AI lab で働いていました。 

記事情報

この記事は原著者の許可を得て翻訳・公開するものです。
原文: Startup Advice, Briefly (2015)

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